●設置の趣旨
国際化や情報化が急速に進展する現在、会計分野を取り巻く環境は、
他分野と同様に大きな変革期を迎えています。
まず、一般企業の活動領域や組織規模が近年ますます複雑多岐になり、
それに伴って会計職務の作業量や部門組織も拡大する傾向にあります。
今後、会計分野の人材が不足することは目に見えて明らかな状況となっています。
加えて近年は、世界市場の単一化が進んでいます。
会計基準や監査基準をグローバルスタンダードに合わせていくことは、
企業の成長にとって必要不可欠であり、国際社会で通用する高度な資質と能力を備えた専門人材の輩出が強く望まれています。
さらに、会計分野では近年、不正会計事件が相次いで起こっています。
会計情報の公正性と透明性をいかに確保するかは、まさに世界的な問題です。
会計監査の質的な充実の必要性が叫ばれるなか、
優れた実務能力と職業倫理を併せ持つ会計専門家の育成は、
現代社会における急務の課題といえるでしょう。
●愛知淑徳大学会計大学院が目指す人材像
会計専門職専攻は、このような社会的ニーズに応えて誕生しました。
他の多くの大学院が研究者養成を目的としているのに対し、
愛知淑徳大学会計大学院は現代会計の現場で必要とされる実務家養成を目的としています。
そのために愛知淑徳大学会計大学院では、現役の公認会計士、税理士、弁護士など実社会での経験豊富な実務家教員を数多く招聘。
現代会計の実務上の問題をケース・スタディなどで実践的に学ぶとともに、新たな経済事象が生じた場合の法解釈やルールについても理論的な検討を重ねていきます。
理論と実務の両面にわたる教育によって修得するのは、様々な会計問題を自ら考え解決できる論理的な思考力と、適法性や適切性を的確に捉えられる専門的な判断力です。
それこそが、アカウンティングマインド。
単なる専門知識や技能に留まらず、論理的かつ倫理的な会計センスを備えた人材は、
公認会計士や会計参与の担い手として、企業や公的機関などの経済活動を支えるプロフェッショナルとして、その活躍が大いに期待されています。
●教育・研究の特色
実務と理論の双方を広く深く追究。
愛知淑徳大学会計大学院では研究者と実務家による授業をバランス良く配しています。
実務と理論の両面から現代会計を取り巻く諸問題を広く深く追究することで、
高度な専門知識と技能を養うとともに、これからの会計の現場に不可欠な論理的思考力と倫理的判断力を身につけます。
なお、カリキュラムを修了した者には、公認会計士の国家試験の短答式試験4科目のうち、3つの科目が免除されます。
ビジネス研究科はビジネス学部を基礎としているので、必要があれば会計の領域に限らず、
ビジネス分野の知識を学部の授業を通じて基礎から学び直すことが可能です。
また、本学に設置されている会計教育センターでは日商簿記検定の初歩から1級までのコースを取り揃えています。
全国の公認会計士試験予備校をまとめて資料を請求できて、比較検討できます! |