公認会計士講座【資格の大原】

平成27年公認会計士試験の合格者の皆様、合格おめでとうございます!

合格者受験番号一覧等はこちら(公認会計士・監査審査会)
平成27年公認会計士試験結果データ・統計

平成27年公認会計士試験最終結果
出願者数 10,180名
最終合格者数 1,051
合格率 10.3%

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◆会計士補とその他の職業の合格率、難易度比較

難易度を計る材料として、合格率などがあります。

公認会計士試験合格率の推移を見てみると、新試験制度になったとたん、
急激に合格しやすくなったように見られますが、ほんとにそうなのか、
初心者や社会人が安易に飛び込んで良いのか、もっとよく調べてみる必要があると思います。

公認会計士・監査審査会が発表している試験結果データによると、
職業別のデータが発表されていますが、 その中に会計士補があります。

会計士補は旧試験制度の公認会計士試験に合格した人たちであり、
その他の職業の人たちとは別に考えた方が、
初心者などが受験する際により正しい難易度が出てくると思われます。


他の職業の人たちは、ほとんどの場合、短答式試験からスタートになります。

会計士補以外の職業には、 学生専修学校/各種学校会計事務所員税理士会社員
公務員教育・学習支援者教員無職その他の職業があります。


まずは、全体の出願者数、最終合格者数、合格率は次のとおりです。


公認会計士試験申込者数推移
年度 出願者数
2014年 10,870
2013年 13,224
2012年 17,894
2011年 23,151
2010年 25,648
2009年 21,255
2008年 21,168
2007年 20,926
2006年 20,796
試験制度変更
2005年 15,322
2004年 16,310
2003年 14,978
2002年 13,389
2001年 12,073
2000年 11,058
1999年 10,265
1998年 10,006
1997年 10,033
1996年 10,183
1995年 10,414
1994年 10,391
1993年 9,538
1992年 8,102
1991年 7,157
1990年 6,449
1989年 5,735

公認会計士試験合格者数推移
年度 合格者数
2014年 1,102
2013年 1,178
2012年 1,347
2011年 1,511
2010年 2,041
2009年 2,229
2008年 3,625
2007年 4,041
2006年 3,108
試験制度変更
2005年 1,308
2004年 1,378
2003年 1,262
2002年 1,148
2001年 961
2000年 838
1999年 786
1998年 672
1997年 673
1996年 672
1995年 722
1994年 772
1993年 717
1992年 798
1991年 638
1990年 634
1989年 596

公認会計士試験合格率(対出願者数)推移
年度 合格率
2014年 10.1%
2013年 8.9%
2012年 7.5%
2011年 6.5%
2010年 7.96%
2009年 10.5%
2008年 17.1%
2007年 19.3%
2006年 14.9%
試験制度変更
2005年 8.5%
2004年 8.4%
2003年 8.4%
2002年 8.6%
2001年 8.0%
2000年 7.6%
1999年 7.7%
1998年 6.7%
1997年 6.7%
1996年 6.6%
1995年 6.9%
1994年 7.4%
1993年 7.5%
1992年 9.8%
1991年 8.9%
1990年 9.8%
1989年 10.4%

◆会計士補とその他の職業を比較してみる

次に旧公認会計士試験に合格した会計士補と、その他の職業を分けて比較してみましょう。


◆出願者数結果比較
年度別会計士補 出願者数データ
年度別 全体出願者数 会計士補
出願者数
対全体出願者数
会計士補比率
その他の職業
出願者数
平成26年度
(2014年)
10,870 139 1.3% 10,731
平成25年度
(2013年)
13,224 172 1.3% 13,052
平成24年度
(2012年)
17,894 239 1.3% 17,655
平成23年度
(2011年)
23,151 336 1.5% 22,815
平成22年度
(2010年)
25,648 465 1.8% 25,183
平成21年度
(2009年)
21,255 719 3.4% 20,536
平成20年度
(2008年)
21,168 1,310 6.2% 19,858
平成19年度
(2007年)
20,926 2,578 12.3% 18,348
平成18年度
(2006年)
20,796 4,317 20.8% 16,479

まず全体の出願者数に対する会計士補の比率ですが、平成22年には2%程度になりましたが、
新試験制度になったすぐは2割も占めていました。

平成18年の会計士補以外の出願者数は、旧試験制度の2004年や2005年の出願者数とあまり変わりません。

会計士補とその他の職業の出願者数比較


◆最終合格者数結果比較
年度別会計士補 最終合格者数データ
年度別 全体最終合格者数 会計士補
最終合格者数
対最終合格者数
会計士補比率
その他の職業
最終合格者数
平成26年度
(2014年)
1,102 23 2.1% 1,079
平成25年度
(2013年)
1,178 24 2.0% 1,154
平成24年度
(2012年)
1,347 39 2.9% 1,308
平成23年度
(2011年)
1,511 57 3.8% 1,454
平成22年度
(2010年)
2,041 111 5.4% 1,930
平成21年度
(2009年)
2,229 290 13.0% 1,939
平成20年度
(2008年)
3,625 580 16.0% 3,045
平成19年度
(2007年)
4,041 1,302 32.2% 2,739
平成18年度
(2006年)
3,108 1,687 54.3% 1,421

会計士補とその他の職業の最終合格者数比較

最終合格者の割合ですが、新試験制度になったすぐの平成18年には、
合格者の半分以上は会計士補となりました。

旧試験制度では、1,300人程度が最大の合格者数でしたが、
新試験制度になったとたん3,000名を超える合格者が誕生しました。
ですが、よく内訳を見てみると、半分以上が会計士補であり、
その他の職業の合格者数は旧試験制度の最終合格者数より少し多い程度です。


その後、平成19年には、2700名程度、20年には3,000名と、
会計士補以外の職業の方々も旧試験制度にはない多くの合格者が誕生しています。


平成21年、22年には、1,000名以上減少の約1,900名。
さらに平成23年、24年には1,300名から1,400名で、旧試験制度の合格者水準です。

このデータから、会計士補以外の職業の合格者数はかなり増えたということがわかりますが、
それは試験制度変更直後の数年だけのようです。


平成24年公認会計士試験 職業別最終合格者構成比

平成23年公認会計士試験 職業別最終合格者構成比

平成22年公認会計士試験 職業別最終合格者構成比

平成21年公認会計士試験 職業別最終合格者構成比

平成20年公認会計士試験 職業別最終合格者構成比

平成19年公認会計士試験 職業別最終合格者構成比

平成18年公認会計士試験 職業別最終合格者構成比

新試験制度の初年度の最終合格者の半分以上は会計士補。
次に無職、専修学校と続きます。


◆合格率結果比較
年度別会計士補 最終結果データ(合格率は対出願者数)
年度別 全体 会計士補 その他の職業
出願者数 最終
合格者数
合格率 出願者数 最終
合格者数
合格率 出願者数 最終
合格者数
合格率
平成26年度
(2014年)
10,870 1,102 10.1% 139 23 16.5% 10,731 1,079 10.1%
平成25年度
(2013年)
13,224 1,178 8.9% 172 24 14.0% 13,052 1,154 8.8%
平成24年度
(2012年)
17,894 1,347 7.5% 239 39 16.3% 17,655 1,308 7.4%
平成23年度
(2011年)
23,151 1,511 6.5% 336 57 17.0% 22,815 1,454 6.4%
平成22年度
(2010年)
25,648 2,041 8.0% 465 111 23.9% 25,183 1,930 7.7%
平成21年度
(2009年)
21,255 2,229 10.5% 719 290 40.3% 20,536 1,939 9.4%
平成20年度
(2008年)
21,168 3,625 17.1% 1,310 580 44.3% 19,858 3,045 15.3%
平成19年度
(2007年)
20,926 4,041 19.3% 2,578 1,302 50.5% 18,348 2,739 14.9%
平成18年度
(2006年)
20,796 3,108 14.9% 4,317 1,687 39.1% 16,479 1,421 8.6%

新試験制度になって、合格率が上昇してるように見えますが、
こう見てみると、会計士補の合格率が全体の合格率をあげており、
その他の職業の平成19年、平成20年の合格率以外、
旧試験制度の合格率とあまり変わらない結果となっています。

会計士補とその他の職業の合格率比較


以上より、会計士補を除く最終合格者は大きく増えましたが、合格率から見ると、平成19年、20年以外は、
以前とあまり変わらないということが分かります。

ということで、試験制度が変わって難易度が下がったかといえば、
実はそうでもなかったといっても良いかもしれません。


試験制度が変更になったすぐはどんな試験でもたいてい合格しやすくなるもので、
公認会計士試験も例外ではなかったようですが、今後は以前の8%程度を推移していくことと思われます。

出願者数は右肩上がり、合格者も増加しているにもかかわらず、難易度があまり変わらない昨今、
監査法人に就職することが困難な状況において、目指す前にこの資格を取得する意義をもう一度熟考する必要があるかもしれません。

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